にゃもり分室900強

気がついたときだけ何か。

出力センターでカードを作成した

ゲームマーケット2009に出品予定の「ひも電」の駅カードが完成しました。

今回は、出力センターで出力&断裁をやってもらいました。これまで自宅のプリンター&手作業での断裁で仕上げていたので、初めてのアウトソーシングです。

オリジナルのカードゲーム・ボードゲームを作るとなると、大手で有名な業者さんというと萬印堂さん(国内の有名ボードゲームは結構こちらが多い。営業さんが色々親身になって聞いてくれると評判)やポプルスさん(「カードセット・オンデマンド」というセット商品があるくらい)をよく耳にします。
しかし今回「ひも電」は日数がないこと・正方形という変形カードであること・少部数であることから、業者さんに出さず、近所の出力センターを利用することにしました(ぐぐって一番安い所探したら近所だったんですけどね!)。

同人誌をちょっとかじったことのある人ならよくお分かりと思いますが、印刷にはオフセット印刷とオンデマンド印刷があります。この辺の詳しい説明は面倒なので飛ばしますが、まあだいたい以下のような差異があると思えば大丈夫かと(あとはぐぐってね)。

  • オフセット…大部数じゃないと高い、精密、色の再現性がいい、色数で値段が変わる、ほとんどずれない
  • オンデマンド…少部数向け、オフセほど精密な再現性はない、所謂プリンター、±1mmはずれる

出力センターでの出力は、業務用のレーザープリンターでの出力つまりオンデマンド印刷となるわけです。しかし、ゲームに使うカードを作るにあたってちょっと致命的なのが、「印刷のずれ」なんですよね。
1〜2mmのずれでも、「表面と裏面のずれ」や、「まとめて断裁したときのずれ」がかなり深刻になってきます。

で、前回の記事で一番書きたかったのにうっかり忘れていた、業者さんに頼らないでカード類を作成するときのデザイン上のTipsがこれ。

いやもうね、これに気付くのに何年かかったか(ばか)!
商業用の印刷物作るときはこんなずれは普通発生しないので、全く考慮したことなんてなかったんですよねー。あ、もちろん業者さんに頼むときはずれとか気にしなくていいはずですからね。
裏面・表面両方ともに共通することですが、背景はできるだけべた塗りかシームレスな地紋にして、ワクを付けない方がずれた時にも大惨事にはなりませんよ。
あと、カードの内容もカードの端から3〜5mmは空けてあげた方がいいでしょうね。

どうしてもデザイン上ワクを付けたいなら、片面だけにして、そのワクのある面の方を見ながら手作業で断裁すると安全です。
表面はMtGみたいにワク付きのデザインにしたら、裏はシームレスなパターンにしておく、とか。そうすると、裏面と表面に印刷ズレができても安心です。


さらに今回、出力センターで対応してくれた店員さんが新人バイトさんだったらしく、かなりトラブってしまったんですね。。一日彼女に振り回されましたよ!

  • 「えっと、出力のときにこっちの機械の設定で画像が勝手に縮んじゃってー」『100%で出力しないのって(出力センターとして)まずいですよね?』「100%とかじゃなくってーこちらの機械の設定でーちぢんじゃってー」(それを100%で出力していないというのです)
  • 「画像が勝手に回転しちゃってー。裏と表で上下逆さになっちゃったんですよー」(画像が回転したんじゃなくて、片面印刷した後にもう片面印刷するのに紙をセットしたとき間違えたでしょう?)

という噛み合ない連絡があった後、数時間連絡が途絶えたと思ったら、社員店員さんが対応してくれたらしく、正確に出力&裁断されたものが予定の6時間遅れ、出力センターも閉まってしまった後に平謝りと共に、正当な価格と引き換えに、引き渡されました。トラブルはありましたが、本当に大満足のいい仕上がりでしたよ!
なんというか……近い業種に従事している身としては、修羅場感が伝わってきて胸が痛くなってしまいましたが。。がんばれバイトさん。

ということで、出力センターに出すときは今後は

  • これでもかというくらい丁寧な指示書(付けたんだけどなー)
  • これでもかというくらい分かりやすい出力見本

をトラブル回避の為に付けようと思いました。データチェックもしっかりやりましょう。