にゃもり分室900強

気がついたときだけ何か。

神保町の鶴谷洋服店、の手帳

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神保町のこの洋服屋さん。特徴的な看板や素敵な店構えで、大学に登校するときによく目にしていたのもあって、今年の何月だったかに閉店の貼り紙を見たときはとても寂しい気分になりました。

ガラスの奥におしゃれな背広や舶来の生地がディスプレイされていて、さらに覗いていると職人さんの姿が見えて。
これまでお店に入ることはありませんでしたが、すごく印象的な店だったのです。

それが今日、神保町散策に疲れて喫茶店に足を運んでいる途中この店の前を通ると、古本の入った箱が店頭に、昭和趣味の小物がウィンドウに並んで、陽の落ちかけた路地に温かい光を落としていました。

ふらふらと中に入ってみると、タッチの絵が描かれたお年玉袋や、アンティークガラスのぐい飲み(かわいい!高いんじゃないか!と裏を見たら300円だった)や、色んなものが混沌と、しかしなぜか全体として整然とディスプレイされてて小さい店内のどこを見ても顔がほころんでしまいます。

ブログを見ると、職人である伯父さまが亡くなられてから、建物の保存をしつつこのようなお店を開くことにしたそうです。
神保町の雰囲気をまとったとても素敵な空間です。
ぜひ神保町に行く際にはその都度にでも足を運ぼうと思います。