にゃもり分室900強

気がついたときだけ何か。

Essen Spiel 2014、出発前日(10/12)

前回のエッセンの記事から1年が経ちましたね。
今年もドイツで行なわれるボードゲームの国際見本市、Essen Spielにヤポンブランドの一員として行ってきます。

この1年の間にも色々ありました。

 

OKAZU Brandとしては2012年に同人版をゲームマーケットに初出したTRAINS。これがエッセンへ持っていって版権交渉の結果、海外版が出るに至り、去年のEssenでその製品版(AEGの英語版、ペガサスシュピールのドイツ語版)を目の当たりにして感動したものでした。

そのTRAINS、AEGの皆さんの熱意とご尽力のおかげで、2014年度のアメリカOrigins Awardボードゲーム部門と同ファンフェイバリット賞を頂いてしまいましたー!
カナイセイジさんのLove Letterも同Awardの伝統的カードゲーム部門賞を獲得したので、日本人がボードゲーム関連でダブル受賞したことになります。
これは本当に嬉しい事です!

また、Essenで仲良くなった海外デザイナーさんたちと話している間に、俺の作品のエキスパンションを作ってよ、なんて話もあってOKAZUさんも何作か作っていました。これは調整ももうすぐ終わるのでどこかで詳細をもうすぐお知らせできるかもしれません。

2013年に500円ゲームとしてOKAZU Brandから出したセイルトゥインディア(日本ではゲームフィールドさんに製品化して頂きました)も、AEGに版権を買って頂いて、2014年5月に英語版が発売されました。Ielloからフランス語版、ペガサスシュピールからドイツ語版も出るようで、これも現地で現物を見れないか今から楽しみです。
そうそう、同時にゲームマーケットで頒布したパトロナイズも英語版出るらしいです!

 

今年はOKAZU Brandとしては漁火江戸屋敷Rolling Japanを持って参加しますが、予約時点でほぼ売切れとなってしまいました。
手作業で作っているものですからあまり数を持っていくわけではないのですが、それでも売切れは嬉しいものですね!
あとは2011年に出したTrick of the Railsという18xxテーマのトリックテイキングゲームがあるのですが、海外から問い合わせが妙に細く長く続いているゲームなので少しだけ刷り足して、欲しい人に行き渡ればと数十個持っていく事にしました(このゲームは前に一度エッセンに持っていった事があるんですが、ニッチすぎるのもあって版権までは買い手がつかなかったんですよ……)。

 

私達OKAZU Brandの他にも、今年もヤポンブランドの仲間として実に豪華なメンバーが一緒にエッセンに渡ります!

(カタログ掲載順)

■Japon Brand 

●OKAZU Brand 
2.Edo Yashiki 
3.ISARIBI 
4.Rolling Japan

●KogeKoge Do
5.Villannex
6.The Edict of King Budeaunia
7.The little witches and the mysterious house

●BakaFire Party
8.OWACON
9.Aristo-Maze

●Manifest Destiny
10.Ars Alchimia
11.The Ravens of Thri Sahashri

●Ouyuuan
12.Kaleido
13.Colors of Kasane

 

■Minimal Games 

●Kanai Factory 
1.Secret Moon 
2.Lost Legacy 2 & 3

●Komado
3.Jushimatsu + Egg Expansion
4.Nanahoshi

●Junius
5.Click & Crack

●conception
6.Onitama

●Yugen Roman
7.See-Know-Buzz

●Table Cross
8.Ninja Taisen

●1 Nite Werewolf
9.One Night Werewolf: Superpowers

 

やーすばらしい!ゴールデンメンバー!

ヤポンブランドの他にミニマルゲームズというくくりがあるのですが、これは参加ゲーム数が増えてきたのもあって今回2ブースでの出展となりました。
きっかけはブースを取るための分割ではありますが、(あやつり人形の)ブルーノ・フェドゥッティ氏がラブレターやセイルトゥインディアを受けて、ミニマルという新しいゲームの潮流について提言して下さっていたことにあやかって、小さくて少ないコンポーネントながら楽しめるゲームを多く紹介するブランドとして立ち上がりました。

 

ヤポンブランドに参加されるデザイナーさんたちは全員、自分のゲームを海外に紹介するため、日数を割いて、少なくない金額(渡航費、滞在費、ブース代什器代頭割り、ゲーム印刷費輸送費、海外用マニュアル印刷費などなどなど)を自腹で用意して、何ヶ月にも渡る準備を経て(参加者全員で色々と手分けしてがんばります)、そしてやっとエッセンへ旅立ちます。日本で手伝ってくださる方々のお力も借りっ放しでなにもお返しできていないのが現状です。
そうまでしても版権交渉に乗らないゲームも5回目の参加(渡航は3回目)の私達でもまだたくさんあります。それでも、実力と、なにかの流れをつかむ力を少し持っていたゲームは、日本のみならず海外に飛び立っていってくれます。それでも採算がとれるかと言ったら微妙な所ですが、1ゲームファンとして多くの喜び、得難い経験を味わう事ができました。
なので、自分のところだけでなく、一緒に参加している仲間達のゲームに少しでも多くのチャンスが訪れるように会場では今年も頑張ってこようと思います。

また、今年もヤポンブランド以外にも多くの日本人デザイナー、日本人参加者がエッセンに向かっているようですね。そういう方々に現地でお会いするのも楽しみです。

願わくば、日本の素晴らしいデザイナーさんの作品が多くの人に知られますように!

 

とはいえ台風19号接近中……明日午前発のフライト、なんとか無事に行きますように! 

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トランクは船便に間に合わなかった品物で一杯です……