Essen Spiel 2015 開幕！（1日目）
ついにEssen Spielが開幕する当日です！
ブース出展者としてこの日が一番忙しいのです！
ヤポンのように小規模で、ほぼ再販のないようなゲームを数十部単位で持ってくるようなところには、お目当ての僅少なゲームを求めて殺到するお客さんが殺到して長蛇の列ができてしまいます。
数年それを繰り返していて、ちょっと運営にも目をつけられているのかなあ、という印象すら受けるくらいには。
なのでこの列整理が一つの課題。
さらに、一般のお客様が入り始める1日目なので予約品の受け取りも先日のプレスデーと比べ大幅に増えます。
予約のデータと照合して、品出しをするのも時間がかかるので、こちらも列ができるリスクが大変に高いです……。
数年前は早朝ブースに準備に行った時にはすでに無人のブース前に混乱しきった無秩序の長蛇の列が形成されていてこの世の終わりを確信したものでした。
なので今年はみんなで早起きして、先発組はできるだけ早く会場に行ってなんとか列に対処しようということになりました。
しかし私は前日から体調を崩し気味で、乾燥のためかカピカピになった鼻の粘膜からは無尽蔵に鼻水は出るし左右の目の大きさがまるで違っているし。おそらく風邪ではあると思うのです。
そこでブログの下書きが飛んだショックで前日はかなり早めに床につき、ドイツに来てから初めてくらいの熟睡をしました。ギリギリの時間になってから旦那に起こされて急いで支度をするというくらいには。
ミーティングしながらのいつもの朝御飯。
今年はみなさんに仕事をお任せしてゆっくりしようという魂胆だったのに、本当に申し訳ないことに先発組の入場チケットをもらったのでレジがんばろう！
ブース到着、よかった、列んでいる人はいなかった！
とみんなで喜ぶくらいに数年前の出来事はトラウマでした。
待機列第1号はヤポンブランドの筋金入りのファンのおじいさま。
一番好きなヤポンブランドのゲームは「カルタゴの貿易商たち」、ほぼほぼヤポンブランドが発足した当初、10年ほど前のカワサキ工場長の作品です。
「いまは違う名前（Traders of Osaka）で出版社から出てるじゃろ、よかったのう」みたいなことを言ってくださって、本当に追いかけてくれているんだ、と感動してしまいました。
今年でヤポンブランドは10回目の出展なので、本当に初期からのお客様ですね。
列は着々と出来始めています。でも混乱も起きず、列整理も完璧でした！
ヒモを腰にまきつけて立って人間ポール状態になっているのざくにさんを見て何人もの人が笑って「Good job」と肩を叩いていましたが、いやいやかなり優秀で有効な方法でしたよ！
あとは10時の開場で来る第１波に備えるだけ！
と思いきや、開場を運営が勝手に15分早めてお客さんを入れてしまったらしく、突然波がやってきました。これはまずい、と思って係員に聞くと、販売は頑として定時からではないとダメ、とか。捌けない状態で人だけ溜まる！レジ前にどんどん人が集まっていきます。
上手く行きかけていたのにここで大混乱ですよ！
結局列が４重くらいになってしまったでしょうか、それでもこれだけ列整理に対して準備していなかったらもっと混乱していたでしょうね。
２つ設置したレジのうちの１つで列が途絶えるまでずっと応対をして、やっと余裕が出てきたころには14時を過ぎていました。
ここでやっとブースを出て（今回の配置が、荷物の多さのせいでブースに人を完全に閉じ込めるようになってしまっていて、出たくてもお客さんがいない時にテーブルをどかさないと出られないようになってしまい、知り合いがきてくださった時に出られないのはもちろん、喘息の頓服を取りにも、トイレにも行けなかったのです。次回はもうちょっと人の流れのよい配置にしたいですねー）休憩に行くことができました。
すごいかわいい衣装着てる子がいるから声をかけたら一緒に写真撮ってくれました（ちなみに日本語ペラペラだった）
ガレリアという棟と棟の間の通路には子供が遊ぶスペースが並んでいます。毎年気になるのがこのおじさん、マイクで子供のテンションを上げて追いかけっこのようなことをさせたりぐるぐる走らせたり意のままに子供を操っています。特に特別な遊具があるわけでもないのに、このおじさんの魔法の言葉で子供たちが本当に楽しそうにアトラクションに参加しているのが凄い。
ガレリアの屋台でハンバーガーとジュース。でもこれを２人分で17ユーロくらいするのが本当にお山価格というか……高い……。
ブースに帰る途中に寄り道がてら少しだけ見て回って、
台湾ボードゲーマーさんたち。挨拶できないくらいの大盛況でした。
日本人ブースもいろいろに賑わっていました。
今回複数の日本人出展者が荷物トラブルに巻き込まれていたようで、いろいろ大変な話を聞いています。過去ヤポンブランドも荷物トラブルは何度も会っているので他人事ではないというか、それらを最大限回避する方法を模索しているといいますか……。
Product Artsさんのブース。
そのお隣、UTSUROIさん。
ゲムマでも話題になった江戸職人物語のキックスターター版のIKIに多くの人が注目していました。
オインクさんのブースは特にスタイリッシュですねー。
TAKOASHI GAMESさん。やはり試遊卓が途絶えないほどの忙しさのようで、ご挨拶ができませんでした。
びっくりしたのがカタン、ギネス挑戦するんだとか…。
この４ホール全てカタンのプレイテーブルになっています！
コスプレさんも多く、普通に会場を歩いています。
手を振ってくれたけどちょっと怖いぬいぐるみ。
ブースの前に天使、天使がいる……
またブースの中に戻っていろいろ業務をしていると、思いがけなく嬉しいこともたくさんありました。
サインを求められるOKAZUさん、今年買ってくださったゴー・ダッ・チーズと、なんと一昨年持って行った英語同人版セイルトゥインディア（エッセンのためだけに数十部赤字で刷った超レアアイテム）を持参してきてくださいました。
ポルトガルで発売されたNIPPONという明治維新（工業的な）のゲームと、ミネルウァを交換するOKAZUさん。ポルトガルを代表するゲームデザイナーと言っても過言ではないNuno Bizarro SentieiroさんとPaulo Soledadeさんです。
そして去年日本から持って行ったローリングジャパンが、ゲームライト（アメリカの知育玩具メーカー、学研みたいな感じ）からローリングアメリカとして発売されます！やったー！
その最初のサンプルを持ってきてくださったゲームライトの方と。
フタが磁石で閉じる大変かわいい箱に入っています！
サイコロは特注品で、目が全部⭐︎になっています。
あともう一つ嬉しいニュースがありました。
ドイツのボードゲーム雑誌「フェアプレイ」が発表するアラカルトカードゲーム賞2015の1位が日本発の「街コロ」が受賞したのですごいすごい！と喜んでいたのですが、実は4位にOKAZUさんのセイルトゥインディアが入賞していたんです！おいーー！すごいじゃないかーーー！うれしいーー！
（まあこれを知ったのはこの翌日のことなんですけどね）
さて撤収、なのですが、初日から在庫の数がまったく合わなくて20時になっても帰ることができません……。
準備の段階できっちり数える時間すらなかったのでもう詰んでいるんですけどね。売り上げに関わるのであまりいい加減にもできず、悩ましいのです。
会計や在庫も両方なぜかやることになってしまっているOKAZUさんはここでかなり疲弊してしまったようです。明日以降はこれも個人に任せるとかしないようにしたいところ……（というかそういえば係分担をしたのだったのに忘れてた＆元からあまり人が入れないので手伝いたくても手伝えない人も多いんだろうなあ）。
心も体もガビガビになって戻ったホテルで、ちょっと豪勢にブッフェで野菜と肉をモリモリ食べました。
ホテルのレストランのスタッフたちは明るく客いじりをしてくる人ばかりで元気がでます！
ホテルのwifiが不調で、写真をアップロードしている途中で寝落ちしてしまっていました……。
風邪の熱が何回か出たらしく、起きたら布団が汗でびしょびしょになっていました。行きの飛行機で乾燥のせいなのか鼻の中の皮がボロボロしていてそこから鼻水が出て咳も出て……とあまり体調が良くない感じではありました。ちょっと翌日は休もうかな（４年目にして初めてのダウン！）と思っています。
